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死ぬことへの恐れと闘いながらの自分の存在意義を見つける。


音無のやってきたことは間違ったことじゃなかった。
初音編の時には、散々、音無のことを罵倒してきたけど、
この追加過去エピソードで一気に納得へと向かいました。

初音を救いたい。誰かを救いたい。自らを犠牲にしても…。
その犠牲は決して、自らの存在価値を低めているものではない。
自分が自分である理由。それは考えている。

初音が入院していたときの影響で自分を見失い、
一時は自らの人生の無意味さを悟って、あきらめようとしたときに、
気づいた勇気。人に対する愛を知ること。

それは罪滅ぼしかも知れない。
いや、そもそも罪なんて犯していないんだから…必要ない。
だけど、自分を大切に思っていなかったのは事実。

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自らの命や人生を軽んじて、生きている意味がないと
自殺するほどには精神は弱くなっていなかった。
初音から勇気をもらえた。

それだけで報われる初音の人生の意義。
そして、勇気をもらった初音から、音無が伝える人々への愛。

この循環が出来上がっているからこそ、美しいストーリーとなりえた。
初音のことを忘れたわけではなかった音無の兄妹愛に泣けてくるんだ。

あくまで、初音がここにいたことを証明するかのように。

人々を助けるのも、優しさでもあり、厳しさでもある。
そして、時には残酷な結果として帰ってくることもある。
そんな辛さを前にして、人は前を向いて生きていられるのか?

そこに今回の注目点があったと思います。
助け合う。たったこれだけのことが出来なかった最初。

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自分だけでも助かりたい。だけど、人も助かりたいんだ。
でも、それがこんな状況の中では、あまり気にすることが出来ない。
いつサバイバルゲームになってもおかしくない。

その中で、誰かが率先して犠牲になることで、自らの恥を知る。
人よりも誰よりも、自分が大切だから。だからこそ、助かりたいから。
だけど、助かりたいという気持ちを皆持っていることを忘れた自分が恥ずかしくて。

そういう意味では、音無は最期まで希望を与え続けた。
あきらめるのではなく、自らの人生の大切さ、人の大切さを考えながら…。

それが伝染していく姿には、涙モノでした。
みんなしゃべる気力もなく、手を動かすのが精一杯な状況で、
動き始めた人への感謝や自分の存在意義のために頑張って行動する姿に…。

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と、そんなこんなで、音無の過去エピソードがメインだった今回は大満足。

天使ちゃんが天使ちゃんであるが故の、
これからも、いつも通りの敵対関係の選択も音無らしい。

そういう意味では本来の目的通りに、学生生活を謳歌して、"卒業"すること。
過去のしがらみへの対価として、ここでの生活の楽しみを与えようとした、
天使ちゃんからのサービスなんでしょうね。

ようやく、SSSもここから消え去ることが目標となったようで、
テーマや目的が見えてきました。だけど、人にとっての"満足"って千差万別。

日向のように、セカンドフライを取るだけで満足するような人もいれば、
ゆりっぺみたいに、家族が殺された理不尽さというような重いテーマも
残っている。

だけど、今回音無が消えなかったことで、ここでのSSSの人たちが、
皆、満足して消えていくのを最後に見届けて、ようやく役割を終えるのかもね。

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Lia

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