[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)
野崎 まど
アスキー・メディアワークス
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世界観

[日常][ミステリー][恋愛][学園][映画][青春]

あらすじ

自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。最初はその天才という呼び名に半信半疑だったものの、二見は彼女のコンテを読み始めた直後にその魅力にとりつかれ、なんと二日以上もの間読み続けてしまう。彼女が撮る映画、そして彼女自身への興味が二見を撮影へのめりこませていく。そしてついに映画は完成するのだが―。第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。

短文感想(ネタバレなし)


これはすごい。久しぶりに小説の世界に引き込まれてしまった。
そして、200ページちょっととページ数は短いながらも、少し身震いしてしまった。

その全ページに無駄な箇所はなく、全ての事に意味がある。
しかも、決して、読者を飽きさせない作りとなっている構成の上手さが光る。

何もない所から何かを創るというのは、ものづくりにおいて、一番意義があり、楽しい工程でもある。しかも、それが既製品ではなく、全くの新しい製品だとするなら。

映画作りも同じようなもので、映画を創造するという過程が楽しい。学生としての素人っぽさは感じずに、プロとしての映画作りを主人公と一緒に学ぶ格好。

そんな中でも、ギャグとツッコミを混ぜながら、和気あいあいと進むストーリー。そこに、色々な仕掛けを用意してあり、映画の奥深さ、人としての作品からの影響などを並行して描かれており、重すぎず、軽すぎず、適度なエンターテイメントを提供してくれた。

特に終盤にたたみかけての展開には、なんとも切実で緊張感の走る描写もあり、最後まで一気に読者を読ませることが出来た、この作者は本当、すごい作者だと思います。将来性十分だと思うので、これからも要チェックです。

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