難民探偵 (100周年書き下ろし)
西尾 維新
講談社
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世界観

[日常][ミステリー][推理][探偵]

あらすじ

西尾維新が生み出す、新たなスイリ小説登場!

就職浪人×超人気作家×難民探偵=??
就職浪人の窓居証子は、叔父で人気作家の窓居京樹の家へ、やむなく半年の期限でお手伝いとして住み込むことに。
そんなある日、根深陽義なる怪しげな人物の身元引受人をという警察からの連絡が、京樹の携帯に入る!
その一本の電話が、すべての始まりだった!

窓居証子……就職浪人。現在叔父の家に半年を期限のお手伝いとして住み込む。
窓居京樹……超人気作家。引きこもり気味。人に親切にされるのが苦手。
根深陽義……元警視庁刑事。そして現在はネットカフェ住まいの--難民探偵?

短文感想(ネタバレなし)


西尾維新氏の描く推理小説はクビキリサイクルが最高傑作だと思いますが、
そのデビュー作である最高傑作と比べてしまうと、かなり劣る印象。

推理面で考えるならば、彼の書いた小説の中で一番稚拙かも知れない。
(なのに、1600円もするからやっていられない)

だから、推理小説だと意気込んでみると、なんだこれ? ってなりますね。
なので、就職する者、就職した者を対比させて皮肉ったような、
一つの娯楽小説として読めばいいかと思います。

ただ、西尾維新氏の持ち味である、キャラの特性や会話といった部分が、
一般読者向けに書かれたせいでもあるのか、全然魅力的に感じず、
"普通"なキャラに成り下がってしまったのがもったいない。

彼の才能をフルに生かしきれていないので、
西尾維新好きのコレクションアイテムにするならともかく、
初めて、西尾維新氏の小説を読む人にとってはつまらない代物になっただろう。

あと、せめて、1600円もするのだから、紙質ぐらい良くしてくれよ、と思いますね。

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