角川春樹事務所
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世界観
[日常][大人][恋愛][働く女性]
あらすじ
眠れぬ夜に想い焦がれ、一目逢うだけで胸がふるえる。男と女は、いつも恋を探し続ける…石田衣良「フィンガーボウル」、栗田有起「リリー」、;伊藤たかみ「からし」、山田あかね「やさしい背中」、三崎亜記「Enak!」、大島真寿美「小さな誇り」、大崎知仁「ゆっくりさよなら」、橋本紡「鋳物の鍋」、井上荒野「他人の島」、佐藤正午「真心」、角田光代「わか葉の恋」の全十一編。いまをときめく実力派作家たちが紡ぎ出す、それぞれの「想い」のカタチ。贅沢な恋愛アンソロジー、待望の文庫化。
短文感想(ネタバレなし)
橋本紡の描く女性というのには舌を巻くばかり。
かわいらしい女性よりも、しっかりとした女性のもろさを描くと、
これほどまでに気持ちがダイレクトに伝わる作家も少ないだろう。
そういう意味では橋本紡を読むだけでも購入価値あり。
だけど、他にも20代を過ぎた女性の方思いを軽いタッチで重く描いた作品群として、
短いけれども色々な作家の試し読みが出来て、面白い。
これといった好きな作家はいないんだけど、みんなレベルが高くて、
ほろりと泣けてしまう作品ばかりで、自分はこういった寂しさが残る
女性の弱さというのに弱いんだなぁと再認識。
軽い感じで恋愛小説を読みたいなら、これといった一冊。
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