Angel Beats!-0Angel Beats!-0(1)

近いようで遠い真実と、闇の中での光を求める子供たち。


つまらない。きっと、つまらない。これじゃあ、つまらない。
きっと、これでは不平不満が続出するだろう。

なら、なぜ、つまらないのか?

別に面白くしようとして作っていないからだと思う。
この作品の目指すものって、エンターテイメント作品ではないのだと思う。

一つの死を題材に扱った、哲学的作品を目指しているからだろう。

だけど、変に媚びている部分が目に付くから、視聴者の偏見が混ざる。
ゆりっぺの体を触るシーンとか、トラップで死んでいく部分をコメディとして
扱っているために、ギャグとして見ていいのか、シリアスに見ればいいのか。

そういう意味では不親切設計だ。

きっと視聴者はKey作品ということで、美少女ものの萌えアニメとして
見ているだろう。だけど、それは違う。この作品に萌え要素はない。

いや、萌えてはいけないんだと思う。

その認識の違い。制作者と視聴者の考えの相違。

そのズレが視聴者を不安にさせ、浅はかな考えで脚本を練っていると、
断言出来てしまうくらいに、期待の反動が跳ね返っているのだろう。

とまあ、人の事はどうでもいいんですよね。
切る人は切ればいいし、楽しくないなら批判すればいい。

私はそのうち本質が見えてくるだろう、と予測しています。

麻枝准という脚本家がどういう作品を生み出すか、それほど知らない。
知らないからこそ、冷静に判断ができるのかもしれない。

Angel Beats!-0(2)Angel Beats!-0(3)
今回でいえば、ゆりっぺの過去に注目したい。
神に抗う。天使に抗う。この世の不平等に対し、全てに抗いたい。
そんな辛い過去からの理由。

不条理。あぁ、確かに不条理だ。
罪のない人間が殺され、悪に屈した人間がのほほんと生きていく。
そんな不平等な世界に対しての落胆や失望は計り知れないだろう。

だから、神を呪う。天使を呪う。
こんな不平等な世界を作った神を呪いたい。
いや、呪うまではいかないかもしれない。

きっと、何かに縋りたい思いで一杯なんだろう。不安でたまらない。
だからこそ、みんなのそばにいたい。強がっていたい。
長女でいたい。クラスメイトという家族でのリーダーでいたい。

そんな気持ちなんだろう。
しかし、彼女は一点見落としている。彼女は真実を知らない。
不条理な世の中が生まれた、その原因を探っていない。

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それが今回のエピソードで抜けていた点。
人によっては悪を呪い、正義に従う。神に抗うのではなく、助けを求む。
悪に対して、懲らしめを…。弱いものに対しての助けを…。

きっと、そこに死んだ世界戦線の真実がある。
救いや希望があると思うんだ。
こんな絶望的な世界で、一生を終えるなんて、自分だったら嫌だ。

天使を倒したとして、その先に残されている希望って、なんだ?
何のために、天使が襲ってくる? 天使に歯向かう?
そして、この世界がある理由とは?

そんな疑問符がいくつも浮かんできた今回。
きっと、それが解消されれば、かなり良い話になると思っている。
これからも、期待をして次週を待ちたいと思う。

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