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戦わない理由と守る理由。そして、その選択の行方は…。


ノエルが見えない死神。となると、ノエルが開発した何らかの兵器が
向こうではそう呼ばれていたんだろう。

でも、兵士であるならば、それはホメられてしかるべきで、戦果を上げたという
ことで、特進モノの活躍であろう。だけど、彼女は恐れている。

自分の研究成果が、自分とは違った方向で使われていることに。
その研究はノエルにとっては、ただ褒めてもらいたかっただけかもしれない。

まさか、人が傷つき、死ぬことになるとは思っていなかった。

きっと、ノエルも昔はカナタみたいに純真であったのだろう。
無知は身を滅ぼす。無知がいけないというわけではない。
無知であるが故に、人を信じ、人の気持ちがわかり、純真でいられた。

だけど、その無知が悪い方向に出てしまった。
カナタと同様、敵国兵も自分たちと同じ人間。自分たちと同じように、
日常を過ごし、平和で和やかな世界を望んでいるんだろう。

しかし、そこにズレが発生する。
それが、お偉いさんたちの意向である。つまり、権威をもったトップが
判断を誤ると、無垢な人間が次々と死んでいく。

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ノエルの手も、間接的に赤く染まっている。
その自責の念との闘い。ノエルは平和を望んで、軍にいるのだろう。

戦わなくてよいように、誰も傷つくことがないように、トップの座を目指して、
平和な社会を形成したかったんだ。そのために、タケミカヅチの修理にも専念した。
頑張った。頑張ったというのがおこがましいぐらいに頑張った。

そんなノエルのせめてもの罪滅ぼし。
それを理解した上で、フィリシアはローマ兵を、そして、ノエルを守った。
自分の進退をかけて、全責任をかけて、愛しい部下を守ろうとした。

そこに優しさと、平和な日常を願う気持ちがフィリシアにも見え隠れする。
だんだんと、フィリシアがここにいる理由がわかってきた。

フィリシアもノエルも、いつかはリオのように、現実と向き合うときがくる。
そのときにどう対処できるか、気持ちだけでなく立ち向かう勇気に注目したい。