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天を怨みず人を尤めず。台風一過ってレベルじゃねーぞw。


天災は忘れた頃にやってくる。

それは誰のせいにも出来ない。誰が悪いわけでもない。

リオの責めたい気持ちはわかるが、今はそんなことを言っている場合じゃない。

冷静に物事を判断して、状況に対処すべきとき。
カナタが病気になった時もそうだけど、リオは逆境になると、途端に弱くなりますね。

とまあ、イリヤ皇女が亡くなっていて、カナタの憧れの人であり、リオの先輩でも
あるトランペット吹きの女性も亡くなっているのが、何か気がかりだけどね。

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クレハ「親がいない子供は普通の子より、しっかりしていないといけないの。みんなに迷惑かけたら、『やっぱり』って言われるの」


このセリフが好きすぎる。
クレハが憧れのクラウスにご執心だからこそ、クラウスといる時間が長くなる、
今回の事態はクレハにとっては、一つの思い出になるのでは、なんて考えていた。

親のいない子供だからこそ、父性のあるクラウスが趣味なんだろう、と。

だけど、それは甘かった。甘々だった。
クレハは自分の状況に関して、楽観的でもなく、悲観的でもない見方をしている。

親自慢をしたり、クラウス自慢をしたり、関係のない皇女まで話に出てくる。
でも、それは口では強がっているけど、自分のおかれている境遇を理解してこそ。
頼れる人がいない。頼ってきた人がいない。

ただ、それだけで不安になるのに、そういった裏の面を隠したいからこその、
いつもの強気な姿勢。辛い経験則からわかった助言。

穿った見方をする人の目を気にしないのも大事だけど、
その辛さは自分だけじゃないと周りに教えてあげられる。

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その壁を耐え切ることで、自分みたいな人間が弱い人間じゃないと証明できる。

そうすることで、辛い境遇で生まれた子供に対しての救いを、
少しだけでも与えることができる。そんな孤独感とは反対の安堵感。

それは表面上の強がりかも知れない。ただの自己満足かもしれない。
だけど、その逆境を乗り越えて負けなかった事例を作ることで、
イリヤ皇女にも第1121小隊の先輩たちにも劣らない功績を残せるんだろう。

つらかったけれど、こうやって、同じ境遇の子に対して
助言が出来る。気持ちを十分にわかってあげられる。

それだけでも、クレハは良い経験をしたのかもしれない。
いや、本当は、そんな境遇に陥る事自体が間違っているんだと、気付かされる。

フィリシアのときも、そうだけど、こういった戦争の残した足跡だけを見るだけで、
胸が痛い。戦争は人を傷つけ、人を亡くし、とても残酷な出来事だけど、
こういった戦後の世界を見つめるだけでも、その悲しさが伝わってくる。

それは楽しく過ごしている第1121小隊の日常とは裏腹な側面。
楽しければ楽しいほど、辛い出来事がよりショッキングに映ってくる。
彼女たちなりの努力が垣間見える。

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そして、タケミカヅチの出番とはね。
もう、今回ので、タケミカヅチは役割を終えたんじゃないか、と思ってしまうよ。

それくらい緊迫した場面での、活躍は目を見張るものがあった。

それ以上にクラウスの告白を途中で遮るクレハの涙ながらの笑顔が最強でした。
あくまでクラウスではないと知った上での「憧れの人」ですからね。

全てをさらけ出さなくても、それだけで十分だって、
言わずもがなわかっていて、好意を寄せています。信頼しています。
父親の姿やその愛情を知らない上で、父親の姿とクラウスを重ねる証の笑顔。

クラウスも意地張っているわけでもなく、臆病ってわけでもなく、
憧れられる眼差しに応え、誰かの夢を壊さないことで優しさを魅せたんだろう。

あんたは、クレハの夢の中のクラウス以上に「憧れの人」になったと思う。
クレハの幻想の中の一人物から、身を挺しても必死で救ってくれた、
その気持ちだけでも、とても愛情に富んだ好意だと思うから…。

あー、今回の話は最高過ぎた。
もう、毎回、期待度を良い意味で裏切ってくれる作品。ずっと右肩上がりです。