受け入れてくれる場所と支えと心の拠り所を求めて…。
自分を守るために、自分が助かるために、その拠り所が欲しい。
自分の居場所が欲しい。自分が楽だと、安心して住める場所だけでもいいから。
そんな被害者精神。彼女たちの中には、罪人がいるというくらいだから、
現状に満足出来ずに、復讐して、ここにやってきた人もいるだろう。
だけど、それを全て許した上で、平等に受け入れる。
それは、皆、被害者として…。心を病んだ人を受け止めるために。
そして、彼女たちは持つ。自分を守れる剣を。
男にも、誰にも屈しない、強固な武器としての、ただの心の支えとして…。
護身術、正当防衛という名を使い、己の弱さを屈するために。
それを「毒をもって毒を制す」の精神で、刀を持たせている理由。
だけど、何故かおかしい。
何がおかしいってわけでもないんだけど、これは感覚なのだろう。
それこそ、守らねばならない自分の心と体を癒すために、
滅ぼさないために、正当な理由があったとしても、やっぱりおかしい。
おかしいのは彼女らでなくて、この世の中なんだろう。
弱いものが守られず、強いものが弱いものを制す、そんな弱肉強食社会。
弱いというのは悪いことなのか、淘汰されるべきなのか、
そういうことは考えたくないけど、彼女らの必死に生きようとする思いと、
強い上に強くなるために刀を持つ男らの思いを鑑みると、何か悔しい。
身を守るためとはいえ、刀を差して、作業にあたる彼女らの緊迫感と
安堵感の両立がとても不可思議で悲しい思いを感じました。
彼女たちも普通に暮らしたいのだと思うと、
そこからの決闘までが素晴らしかったな。
西尾維新氏のことだから、千刀流も戦闘流とかけているんだろうな。
迷彩は千刀流を貫くことで、戦闘流から抜けきれない。
あくまで、戦いには戦いでしか、打ち勝てないのだ、と。
そう気づいてしまってからは、救いを待っていた。
その救いには、誰かに戦って勝つのではなく、
彼女たちの平穏無事な生活を祈るような覚悟で…。
ただ、それだけを願っていた。
毒をいつまでも所有し続ければ、いつかは身を滅ぼす。
決して、薬にはなれない。
いや、ある種の薬にはなっていたんだろう。
人を健全な体に導かない悪い薬(ヤク)として作用して…。
だからこそ、迷彩は、自分が殺した迷彩と同様の結果を選んだんだろう。
とがめのいう通り、「何も…(殺すまでもない)」と思った。
正直、このときの気持ちは、悔しくて歯がゆくて七花の楽天さに怒りが増した。
だけど、迷彩が選んだ道。
自らの罪滅ぼしとして、少しは彼女たちの役に立てるなら、
それでいいと、前の迷彩の意志を継いで、それをとがめたちに伝え、信じる。
いつかは自分も毒で殺られる日がくると思って…。
自分の居場所が欲しい。自分が楽だと、安心して住める場所だけでもいいから。
そんな被害者精神。彼女たちの中には、罪人がいるというくらいだから、
現状に満足出来ずに、復讐して、ここにやってきた人もいるだろう。
だけど、それを全て許した上で、平等に受け入れる。
それは、皆、被害者として…。心を病んだ人を受け止めるために。
そして、彼女たちは持つ。自分を守れる剣を。
男にも、誰にも屈しない、強固な武器としての、ただの心の支えとして…。
護身術、正当防衛という名を使い、己の弱さを屈するために。
それを「毒をもって毒を制す」の精神で、刀を持たせている理由。
だけど、何故かおかしい。
何がおかしいってわけでもないんだけど、これは感覚なのだろう。
それこそ、守らねばならない自分の心と体を癒すために、
滅ぼさないために、正当な理由があったとしても、やっぱりおかしい。
おかしいのは彼女らでなくて、この世の中なんだろう。
弱いものが守られず、強いものが弱いものを制す、そんな弱肉強食社会。
弱いというのは悪いことなのか、淘汰されるべきなのか、
そういうことは考えたくないけど、彼女らの必死に生きようとする思いと、
強い上に強くなるために刀を持つ男らの思いを鑑みると、何か悔しい。
身を守るためとはいえ、刀を差して、作業にあたる彼女らの緊迫感と
安堵感の両立がとても不可思議で悲しい思いを感じました。
彼女たちも普通に暮らしたいのだと思うと、
そこからの決闘までが素晴らしかったな。
西尾維新氏のことだから、千刀流も戦闘流とかけているんだろうな。
迷彩は千刀流を貫くことで、戦闘流から抜けきれない。
あくまで、戦いには戦いでしか、打ち勝てないのだ、と。
そう気づいてしまってからは、救いを待っていた。
その救いには、誰かに戦って勝つのではなく、
彼女たちの平穏無事な生活を祈るような覚悟で…。
ただ、それだけを願っていた。
毒をいつまでも所有し続ければ、いつかは身を滅ぼす。
決して、薬にはなれない。
いや、ある種の薬にはなっていたんだろう。
人を健全な体に導かない悪い薬(ヤク)として作用して…。
だからこそ、迷彩は、自分が殺した迷彩と同様の結果を選んだんだろう。
とがめのいう通り、「何も…(殺すまでもない)」と思った。
正直、このときの気持ちは、悔しくて歯がゆくて七花の楽天さに怒りが増した。
だけど、迷彩が選んだ道。
自らの罪滅ぼしとして、少しは彼女たちの役に立てるなら、
それでいいと、前の迷彩の意志を継いで、それをとがめたちに伝え、信じる。
いつかは自分も毒で殺られる日がくると思って…。
コメント一覧 (2)
ヨークさん、こんばんは。
いやぁ・・・面白かったです。
1時間と言う時間を全然長く感じませんでした。
前回もそうだけど今回の迷彩といい、刀の敵キャラは魅力的ですね。
>七花の楽天さに怒りが増した。
そうですね、私もそう思いました。
でも「七花はとがめの刀」という台詞が所々ありましたから。
どんな言葉にも境遇にも惑わされず、持ち主の願いを叶える為、相手を切る。
人間としてはどうかと思いますが『刀』としては正しい在り方なんでしょうね。
だからとがめも結局、言葉を飲み込んだんでしょう。
次の放送は1ヶ月半後かぁ・・・待ち遠しい。
月1の1時間放送というハードルの高さを見事にクリアしてますね。
この作品は確実に名作への道を歩んででるように思います。
是非、この調子で最後まで突っ走って欲しいです。
> いやぁ・・・面白かったです。
面白かったですねぇ。面白かったですねぇ。
この言い回し、好きじゃないけど、使いたくなる不思議w。
> 前回もそうだけど今回の迷彩といい、刀の敵キャラは魅力的ですね。
その魅力を引き立たせるための1時間といっても過言じゃないですね。
私としてはアクションがなくてもいいんで、キャラの背景や心情を詳細に描いた作品が好みですね。そういう意味では迷彩のキャラは非常に魅力的でした。
> でも「七花はとがめの刀」という台詞が所々ありましたから。
いや、七花に本当に怒りがわいたわけではないので、ちょっとイラっとしたって感じでしょうか。これも違うな。何かやるせない気持ちを感じたというのが一番表現が正しいかな。
> だからとがめも結局、言葉を飲み込んだんでしょう。
そうですね。そういう意味ではとがめが抱く感情というのも複雑で、恋愛感情にも似た感情をどういう感じで七花への思いとなるか、これからの彼女の心理状況に注目です。
> 月1の1時間放送というハードルの高さを見事にクリアしてますね。
これは意外でした。
西尾維新氏の地雷かなと思える作品になるのかと思ったけど、巻毎に上手くまとまっているから、それほど話のつながりを意識しないで済むというのが一番の要因でしょうか。
> 是非、この調子で最後まで突っ走って欲しいです。
名作ですね。ブームにはならないけど、化物語に引けを取らない出来でバッシングを受けないのが、一番大きいでしょうね。これからもガンバッテ欲しいです。