おおかみかくし6-1おおかみかくし6-2

この作品の初回のアバンへとようやくつながりましたね。


本番はこれからですよ。これから、謎であり、感情であり、様々なストーリー展開が
予想されて、ここからがスタッフの見せ所だと思っています。

恋とは実に儚げで、燃えるのに時間がかかっても、消えるときは一瞬。
五十鈴の恋は、一瞬で燃えて、一瞬で消え去った。

恋をして、それを体で表したときに、何らかの異変が起きる。
それが満月の夜。心が人から狼に、変化するとき。
これについては、前回まで散々明かされてきた真実なので、それほど触れません。

大事なのは、自分の中での衝動を、自分で抑えることができるのかどうか。
人への感情移入という意味では友人関係では弱い。だけど、恋人にしたいという
気持ちでは、他にも勝る思いが募っていくのだろう。

その募った思いをどれだけ抑えきれるか。何故、抑えなければいけないのか。
そういった気持ちの整理のつけ方との葛藤もあるだろう。
だけど、障害が大きければ大きいほど燃える。ロミオとジュリエット理論。

いま、この時でないと実感できない十代の感情を、
そのまま儚げに終わらせてしまう苦しさ。

そして、兄を亡くした復讐の意味もあって、この間違った世界との抗い。

悔しさや悲しさ、今を生き、矛盾した世の中に対する反抗心。
そういったものが吹っ切れたかのような五十鈴の表情が印象的でした。