この記事は、それなりに面白かったと思われる作品の感想を書いています。

−秋季終了アニメ全体感想−

 聖剣の刀鍛冶-ブラックスミス-
 ささめきこと
 WHITE ALBUM 後半
 11eyes-イレブンアイズ-


の全体感想を書いています。

★聖剣の刀鍛冶 [評価:A]

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タイトルやあらすじから、録画はするけど、後で見ようと思って、
7話まで放置していて、8話の魔剣のバーゲンセールという言葉が気になって、
見てみたら、意外と面白かったんで、レビューすれば良かったと後悔。

ストーリー…5

途中のレビューからでも、自分の大好き具合が伝わってくると思うけど、
タイトルから連想する「刀」というのは戦うための武器じゃなくて、大切な人を
守るための道具として、あくまで、大事なのは心だと一貫したテーマが良い。

セシリーの頑固さもルークと出会い、日に日に落ち着きを見せて、
少しずつだけど、ルークの気持ちがわかってきて、恋愛感情よりも、
思いやる気持ちを優先させたシナリオが終始良かった。

だけど、心は熱いままで、言葉よりも行動が出てしまうセシリーが、
たまらなく、愛しいと思ってしまうんだ。

この短い全12話の中で、描きたいもの、視聴者に読み取って欲しいもの、
そういったテーマを毎回投げかけ、わかりやすく表現していたのは素晴らしい。


キャラクター性…5

どのキャラも魅力的だった。プライドの塊のシャーロットが融和されいく姿や、
ルークと一緒に居たいと、ただそれだけを願うリサの謙遜で優しい気持ち。

そのリサを受け入れ、リーザの面影として見るのではなく、
リサ個人として、見ていく過程が見られたルークの心境の変化。

他にも、アリアの強気さ、セシリーの暴走など、それぞれのキャラに、
焦点があたって、キャラの魅力を引き立てていました。

画…5

完璧に作画、堀口さんだ、これーw。
とか、思って見ていたら、違っていてびっくりした。

この絵には、甲乙分かれると思うけど、あのかわいいキャラの顔立ちは
大好きなんで、流行として、こういった絵を取り入れて欲しいな。
みんなかわいくなりすぎw。

演出…4

これもわかれてくるかもしれない。
この作品に何を期待するかによって、評価がわかれてくると思う。

アクションもので、ヒーローやヒロインの戦う姿を見るファンタジーや
冒険要素を見るのか、何も起こらずに、ちょっとした出来事から、
心理描写をくみとって、キャラの気持ちになって考えるかによって、違ってくる。

この作品の方向性や演出は後者だと思う。あくまで、アクションは控えめに、
ルークやセシリーを取り巻く、他とのいざこざ、そこから何かを得て、
何かを与える、そんな日常系ファンタジーが大好きだった。

音楽…4

OPのカッコ良さは異常。これだけで、一気に引き込まれた。
熱いサビで聴かせて、気分を高揚させ、Aメロ、Bメロで切なさを訴える。
そして、作品ラストを象徴するかのようなアクションで締める。いいですねー。

問題はEDなんだよね。EDのあいなまさんの歌大好きですよ。
聴いていると、とても楽しくなってくるよね。

だからこそ、シリアスで悲しみに暮れたエンドの時はふさわしくないかな、
なんて思ったりするんですよ。曲自体はいいんだけど、余韻が残らないEDに
なってしまったのが、残念だった。

セシリーにも歌わせて、悲しみEDを作って欲しかったかな。
(1クールじゃ無理かな)

総合的な評価…5

萌えと燃えの共有。熱さとクールの中間。悲しみと喜びの狭間。
なんていうか、こちらが期待しているものを、きちんと映像作品として、
伝えてきてくれるので、こちらはそれを考え、妄想し、想像する。

だけど、時に、無常な展開や、悔しさと悲しみに暮れるときもある。
そういうときは、シリアスに考えさせ、悩ませ、苦しむ。

セシリーの気持ちになれる。
きちんと考え、それぞれの正しさを楽しむ喜びを味合わせてくれた。

面白いと思う人にはたまらないアニメでした。

総合点…28


★ささめきこと [評価:B]

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始まる前は、倉田脚本とあって、かなりの期待感をもって臨んだ、初回放送。
だけど、もう少し頑張れたであろうというのが自分の意見。
いや、面白いですよ。毎回が楽しみで仕方なかった。

純夏の一挙一動にも目が離せないし、女の子の心情を丁寧に扱った作品。
必ず比べられるであろう「青い花」とは違った雰囲気を出して、男性の目から見た、
女の子の百合というものが見れたので、なかなかに新鮮だった。

ストーリー…4

純夏と風間だけの関係を描くのではなく、周りのキャラが邪魔して世話焼いて、
色々と変化していく日常を淡々と描いた割りには、時折見せる人間の弱さやもろさ、
そういったものを見せてくるのはさすがと言ったところ。

誰もが良い人で、誰も応援したくなってくる純粋さ。
純夏の心で渦巻いている野望とは裏腹の優しさに毎回ほろりとさせられたものです。

キャラクター性…5

これはごめんなさい。自分のツボに入ったキャラが多いので、
客観的視点ではなく、主観的な意見になってしまうけど、
朱宮くん、かわいすぎだろうw。

それに、途中から出てきたあずさをもっと見ていたいと思えるくらいに、
良いキャラしているし、誰もが大好き。嫌いな子や悪役的なキャラがいない
というのが、なんとも作品の主旨にあっているなぁ、と思って。

画…3

全体的に普通だったかなぁ。
特に気になった点といえば、兄貴の顔がモブキャラみたいになっていたり、
雇われたDQNキャラもモブキャラとして、手抜きと思われても仕方ない点が少し。

演出…5

とにかく、雰囲気が大好き。
ゆったりと流れる時間と、普通だけど、ちょっと違う学園生活。
そんなゆるくも心地いい空間を提供してくれたスタッフに感謝です。

音楽…5

「虹色ポケット」は名曲。異論は認めん。

印象的に、OPとEDは逆だろうと思っていたけど、意外にはまって、
なれてくると、落ち着いた雰囲気で始まるOPと、イントロで楽しい気分になるEDで
他の作品とは違った良さが見られて、かなりのお気に入りになりました。

総合的な評価…4

本当、大好きですよ。百合は好きじゃないけど、気にならないくらいに自然。
こう、ドロッとした関係ではなく、サバサバした感じがして、
何か純粋な気持ちになる。

あずさが思い描いたような、現実ではない妄想の世界かもしれない。

だけど、そんな修羅場やねちっこい人間関係を見たいのではなく、
こういった気楽な気分にさせる作品というのもあっていいのではないかと思う。

総合点…26


★WHITE ALBUM 後半 [評価:B]

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分割2クールだったホワルバ。前回までの内容を覚えているかといったら、
全部は覚えているわけじゃなくて、どうしても、作品の雰囲気に入り込めなかった。

そういう意味では、こういった伏線が張り巡らされた作品で、
分割2クールは理解が難しかったよね。それで、初回に切った人も多数いました。

でも、意外といっては失礼なんだけど、毎回のクオリティが高く、
ただの恋愛モノ、アイドル成長モノとして、片付けてしまうには惜しい作品であって、
コアな人にとっては、眉唾ものの展開・設定だった。

もう少し、評価されても良いアニメ。ただ、視聴者層のどこを狙っているのかが、
不明だったために、万人にオススメできないのが残念だ。

ストーリー…4

とにかく、最初はどういった方向性のアニメかが決まっていなかった。
恋愛シミュレーションのような方向性かと思いきや、早くも冬弥と由綺がすれ違って、
後半では、ほとんど会えないまま終わってしまうなど、面白い試みだった。

それぞれが求め合うものの相違。
お互いを大事にする気持ちは変わらないはずなのに、何故か、なかなか伝わらない
電話から、心と体も離れてしまったかのような印象。

留守番電話に残るメッセージを聞く度に、遠距離恋愛のもどかしさを感じる反面、
すでに由綺から目の付かないことをいいことに、心が揺れて、他の女性へと、
心変わりをしている冬弥がなんとも憎く、しかし、現実的な人間関係で驚かされた。

キャラクター性…4

2クールとあって、めのうの登場や理奈の移籍など、
色々と状況の変化をさせることで、心情も同様に変化するキャラの一人歩きに、
色々と感情移入しやすかった。

急に気持ちが変わった。何かが変わったのではなく、今までの蓄積が爆発したり、
誰かを想って想われて、それはこれが正しいという正解はなくて、それぞれの主張が、
痛いほどにわかって、キャラが立っていた。

画…5

これは違う意味で評価してあげて欲しいと思う。

絵面が古かったり、大きくアクションする場面はないけれど、
ちょっとした画によって、キャラの心情が変化する、
その微妙な表情や仕草を描ききってくれました。

演出…4

これはどうなんだろう。
素晴らしいとはいえないけれども、斬新な演出であったことは確か。
特に緒方英二が絵画だけで、人格が崩れていく様はなんとも心臓に悪いw。

それに、あくまで、ストーリーを明白に明確にするんではなく、
視聴者に考えさせるように、配慮を払った演出が好きだった。

画面に現れる文字には、その場では理解出来ないけれど、考え、ストーリーが
進む度に、徐々に明らかになっていく様は小説を読むかのよう。

音楽…5

前回に引き続き、OP担当の奈々様の「夢幻」は作品にあっていて、
どこか古めかしいのに、新鮮さを感じ、キャラの悲痛な叫びを聴いているかのよう。

作中のBGMもかなりおとなしめなんだけど、決して、作中の雰囲気を壊すもの
ではなく、聴いていて安心して、気にならない程度に収めていたのがちょうどよい。

総合的な評価…3

素晴らしいとはいえないけど、すごいとはいえる作品でした。
毎回、書くことに困らないストーリー展開や、脈絡もあり、衝動的でもない、
シナリオには驚かされた。

キャラデザからして、萌えアニメではないと主張し、大人の恋愛というものを
中心に全体を通して、シリアスに描ききった本作は意欲作であり、実験作であった。

総合点…21


★11eyes -イレブンアイズ- [評価:C]

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原作プレイヤーと未プレイヤーで意見がわかれたけれど、
未プレイの自分としては、素直に楽しめた作品。最終回がアレだったけど…。

現実と虚構の狭間で揺れる、儚くも熱い友情が見所でした。
次々と覚醒する様はちょっぴり笑えるんだけど、何かワクワクする部分でもあり、
それぞれの能力の背景やエピソードを挟んだことで、より一層、面白さを感じました。

ストーリー…3

これは好き嫌いがあるだろうけど、私としては可もなく不可もなく。
読めないストーリーと裏付けされた緻密なシナリオには、目を見張るものがあり、
毎回、新鮮な気持ちで楽しめた。

だけど、少し恋愛部分での行き違いがあったりして、ヤンデレ化していくゆかを
見るのは、ちょっと心が痛い面もあったりして、複雑でもどかしい気持ちに…。

恋愛部分は、ゆかと美鈴先輩との間を掘り下げて、もう少し練って欲しかったけど、
アクション部分は派手で女性陣が引き立って良かった。

キャラクター性…4

それぞれ個性的なキャラで良かったですよ。
とにかく、名前を覚えるだけで大変だと思ったけど、各キャラに見せ場があり、
意外にすんなりと覚えるくらいに、印象的だった。

雪子のメガネを割った時のカッコよさや、菊理さんの冷静さ。
賢久の少し不良風な感じの一匹狼気取りにも、なかなか目が離せなかった。

画…5

かなりクオリティ高かったと思いますよ。
アクション部分には気を配ったように、良く動くし、良く魅せる。

演出…5

個人的には、現実と赤い夜が切り替わるときの、ガラスが割れるような演出が
かなり好きだった。それだけのために見ているといっても過言ではない(エ?

音楽…5

アクション部分の緊迫したBGMとか、色々と雰囲気を大切にした音作りを感じた。
シリアスとコメディ部分での音楽の切り替えだけで、こうも印象が変わるのだと、
ちょっとびっくりしたものです。

OPの彩音はもちろん、EDのAsrielもカッコよく、
どちらも作品の雰囲気に合った曲で、
どちらも飛ばせないだけに心をクギつけにしました。

総合的な評価…3

それほど、大好きってわけでもないけど、見ていると引き込まれる魅せ方が
良かった。原作をやったことはないけど、原作もやってみたいと思えるほどに、
興味をひかれる展開がたまらなく好きだったかも知れない。

特に友情とそれぞれの未来をかけて、日々自らと戦っていく強さが垣間見られ、
各キャラの力強さと意地やプライドといったものが見え隠れして、面白かった。

あとは、恋愛部分でもう少し、ゆかや美鈴と駆の関係がシンプルであったら、
良かったかも知れない。これも好き嫌いあるしね。どちらともいえないです。

最終回の未来視&パラレルの手法はあまりとって欲しくなかったなぁ。
どうとでもなれ、って感じがして、脚本家が投げ出してもおかしくない状況。
だけど、きっちりとハッピーエンドにもっていけたのは評価して欲しい所かな。

総合点…25


- 以下、その3以降の記事に続く。


[アニメ]2009年秋季終了アニメ全体感想 -その1-
[アニメ]2009年秋季終了アニメ全体感想 -その2-
[アニメ]2009年秋季終了アニメ全体感想 -その3-