聖剣の刀鍛冶-ブラックスミス-12-1聖剣の刀鍛冶-ブラックスミス-12-2

大切な人を守るための心が折れない剣と折れない闘志。


あぁ、最終回ですか。もっと、あいなまさんのリサは見ていたかった。
今回は不完全燃焼とか書かれるかもしれないけど、自分は決してそうではない
と思う。テーマをきちんとシリーズ通して描ききった本作は素晴らしいと思う。

今回でいえば、リサのルークを思う気持ち。
リサは一蓮托生と繰り返していたけど、ルークはどうしても、自分の危険を
リサに対して及ばないようにしたい。できるなら、安全な場所へ。

そんな二人を分かつような、人外の登場。
リサが回り込んでいるうちに、シーグフリードの元へ一人で行ってしまう、
優しさというオブラートにくるんだ、リサへの想い。

だけど、リサはそんなの望んでいなくて、いつまでも、ルークと共にいたい。
少しでもルークの役に立ちたいと、願っているんだけど、ルークは、どうしても、
もう、大切な人は失いたくない。そんな気持ちが先行してしまったんだろう。

でも、ルークも考えてみて欲しい。
残された人のつらさというのを、自分が大切な人をなくしたくないと思うように、
リサも大切な人を失いたくないんですよ。


だから、これからは、リサの気持ちを少しでも自分の想いに取り込んで欲しいと
思っていたりします。それは、後々の妄想や原作で期待できそう。

聖剣の刀鍛冶-ブラックスミス-12-3聖剣の刀鍛冶-ブラックスミス-12-4
そして、アリアとセシリー。
アリアはほぼセシリーと一心同体ですね。セシリーを守るアリアと、
アリアを守るセシリーと、こちらは良い関係が構築出来ていると思います。

ただ、セシリーの無謀な賭けが気になった視聴者も多いだろう。
自分の剣は折れ、アリアという魔剣を持たないまま、丸腰で、シーグフリードに
相対する姿には感動したなぁ。

相手に対する優位性。自分の強さを見せたい。強さと強さの対決が見たい。
そんな前提を覆すような、セシリーの人を守りたい気持ち。

それは自分の身を危険にさらしても、自分の誇りとして、最後まで、
守って終わりたい。そんな気持ちが見え隠れしていました。まあ、ルークの場合は
ダメでセシリーの場合はいいのかという話になりますが、いいです。

ルークと違って、セシリーは万全を尽くした。色々な敵に立ち向かい、
今までの全力を使って、この場所に来た。それは、上からの指示でもあり、
自分の出来る限りのことをした結果なので、この潔さがたまらないんですよ。

人外を残したままだったけど、EDではすっかり元の街の様子に戻っている所が、
なんともハッピーエンドになっていいですね。
個人的には大ヒット作品でした。2クールぐらいやってくれても良かったね。