DARKER THAN BLACK -流星の双子-6-1DARKER THAN BLACK -流星の双子-6-2

撃てと言ったり、撃つなと言ったり。ヘイの言葉に戸惑う蘇芳。


これじゃ、蘇芳も何か悩みたくなってくるよ。
まあ、撃ては指令、撃つなは対象は仲間だから、と筋が通っているように見える。
だけど、蘇芳としては、中身が契約者なので、指令であろうがなかろうが、撃ちたい。

まだ、蘇芳は契約者に対しての憎しみは消え去っていないわけで…。
インが女性であるこから、ヘイが思うインに対する嫉妬というのもあるかもしれない。
蘇芳の心が少しずつ、心がヘイへと傾きつつあるわけで…。

そんな蘇芳の心の揺れという意味では、
捕らわれそうだった蘇芳を助けるために殺されたミチルへの思い。
いや、この場合は残されたノリオへの思いなんだろう。

契約者は全ていなくなればいいと思う蘇芳だけど、今まで、契約者のことしか、
見えてなかったわけで、契約者も一人の人間で、愛し愛され生きている。
だから、残された人を思うという意味では、蘇芳はこの件で気づかされたんだろう。

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ノリオに対しては、あまり感情を左右される存在ではなかったものの、
ニカと同じで純粋に人を好きになるという意味で、ニカを投影していたんだろう。

だから、契約者となったターニャを殺そうとして、涙を流したの蘇芳と同様に、
いなくなった人への思いという意味では、ノリオへの同情や感情移入は、
しやすかっただろう。


それまで、指令という言い訳があって、契約者を殺すことにためらいがなく、
威勢が良かった蘇芳も、このミチルの件でシュンとなってしまった面もある。

何が正しくて、何が間違っているのか、それでさえも、わからなくなってきた様子。

己の正義感のみで突っ走ってきた感がある蘇芳も、
ヘイという存在を、もう少し観察して、何が正義で何が悪かを確かめたい意味でも、
ヘイのそばにずっといたいと思っているのかもしれないね。

でも、蘇芳には純粋な気持ちを忘れてほしくないと思うけどね。
まだ若いんだし葛藤や苦悩があって成長していくんだと、この作品で学ばされます。