世界観
[日常][恋愛][ギャグ][青春][怪異]
あらすじ
“ファイヤーシスターズ”の参謀担当、阿良々木月火。暦の妹である彼女がその身に取り込んだ、吸血鬼をも凌駕する聖域の怪異とは!?VOFANの“光の魔術”は鮮やかに花開き、西尾維新が今、“物語”を根底から覆えす―これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、にせものだけでは終らない。
短文感想(ネタバレなし)
この作品、偽物語は阿良々木妹の二人を題材にしているだけあって、
この二人が好きになれないと、もしかしたら、楽しめないかもしれない。
でも、上巻を読んで、下巻が面白くなくなるなんてことはないので、
火憐が気に入れば、自然と月火も好きになるかもしれない。
てか、月火のキャラが、かなりお気に入りになってしまったよ。
なんていうか、かわいらしさでいれば、八九寺やなでこを上回るかわいさ。
会話から感じ取れるニュアンスに邪心がなくて、妹キャラ、恐るべしといった所。
火憐も妹キャラといえば、妹キャラなんだけど、どっちかというと、おバカ担当なので、このシリーズでのボケのバカっぷりと、暦のツッコミが上手すぎて、なんか、この二人のキャラだけで、笑えてくる。
あぁ、この二人もアニメ化して欲しいなぁという奇人っぷりがたまらない。
だけど、この作品に対して、シリアスパートを期待する読者も多いようで、
ギャグパートで埋め尽くされた本編で、シリアス部分が追い出された印象なんだけど、
これは作品に対する趣味嗜好の問題で、怪異でのシリアスが見たければ、
ほとんどが怪異とバトルの「傷物語」を読めばいいと思う。
だけど、その「傷物語」で追い出されてしまったギャグパートを一気に、
「偽物語」で取り返す格好になったので、同じ作品でも対照的になった物語でした。
だから、怪異と言う名のコメディととらえていた自分としては、かなり楽しめた。
偽物語こそ、コメディの最高傑作だと思っているくらいだ。
ただ、少し西尾維新氏も作中でアニメについて言及したり、
無駄にエロっぽくなっているシーンが多かったりで、ちょっと遊びすぎた感じですw。
キャラ崩壊とまではいかないまでも、少し無理があったかなw。
でも、「偽物語」としてのまとめ方はうまくて、なるほどと納得した感じでしたが、
その分、まだ見ていたいという気持ちがあるので、
やっぱり続編を希望してしまうのは仕方ないことだろう。
(まあ、あとがきで、あと2作作るといっていたのはファンとして喜ばしい限り)
アニメ化物語オフィシャルガイドブック 講談社BOX編集部 by G-Tools |