エンターブレイン
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世界観
[日常][学園][[恋愛][文学][ファンタジー][ミステリー]
あらすじ
「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。物語を食べちゃうくらい深く愛している“文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な“お化け”の嘆きと絶望の物語だった―。野村美月が贈る新味、口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ、開幕。
短文感想(ネタバレなし)
文学に学園にミステリときたら、読むしかないじゃないか。しかも、この”文学少女”こと天野遠子のキャラが見た目とは違って、やや強引なキャラでありながら、肝心な所では、冷静沈着にイメージ通りのキャラになっています。
でも、最初、読んで、あれ、なんかイメージが違うな、と思っても大丈夫です。このキャラこそがストーリーが全体がシリアスで包まれた中のコメディ部分だと思えばいいと思います。
そのシリアスとコメディのバランスがほどちょうど良いです。基本、シリアスな展開で、読者をひきつけるような、事件に巻き込まれていくのですが、遠子と心葉の二人の会話で癒されつつ、進むので、サクサクとそこまで暗い気分にならずに済んでいます。
本格ミステリとしては、まだまだな部分がありますが、文学について語り、その文学が実践でどう役立つのか、そして、文学の面白さについて、語られる部分が多く、それらについて読むだけでなく、何か簡単なものでもいいから、自分も書きたくなってくるような文章力にはなんか衝動的感覚がつのってきますね。
静かな日常の中に、暗い事件。コメディと聞いて、楽しく笑えるよりも、ちょっと人生について深く考えたいという人にオススメです。
まあ、個人的に、竹岡 美穂氏の繊細で水彩なタッチで描かれるキャラの魅力に飲み込まれるだけでも、読む価値は十分にあると思いますけどね。
“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ) 1 (ガンガンコミックスJOKER) 高坂 りと by G-Tools |
コメント一覧 (2)
ミステリーっぽさがなく読みやすいので
サクサク読むことができました^^
僕もお勧めの作品の1つです。
トラックバックもさせていただきますね^^
そうそう、ミステリ好きでなくても、軽く読める気軽さがいいんですよね。
これぞラノベって感じで、書き方や魅せ方をわかっている感じです。
こちらもトラックバック返ししたほうがいいのかな?
ここら辺のブログ界の仕組みがわかってないw。