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いぢめる?いぢめないよね?
あらすじは、路上で演奏していた女の子がスカウトされて、事務所に所属しながら、アイドルとしての階段を少しずつ上っていくという本筋に加え、恋愛要素や、ちょっとしたほんわかな要素が加わって、本筋よりも、細かい心理描写がメインとなっている本作品です。
主人公の木村の天然ぶりやほんわかさから、何か傷つけてみたいとという所長の隠れたSっぷり。それに対しての木村の対応がかわいらしすぎて、どうにも歯車が合わないストーリーが、所長の狙う、ストレスをぶつけるために、ちくちくとした悪い雰囲気を作ろうとする作戦がことごとくつぶれていく様を見るのが爽快でした、
天然ボケの子はいぢめてみたいと感じてしまうのは、ぼのぼののシマリス君と同じなんだよね。ちょっとした人間の本質からずれた闇の部分で、それぞれがあるかもしれない暗い部分やはけ口。自分が不幸だと、周りに幸せな人がいると、むかつく、そんな感覚。そんな所から所長が木村をいぢめる理由があるのだと思う。
純真はピュア。ピュアは天然ボケ?
でも、木村は天然ではなく、純真なんですよね。本来、ピュアな性格なんです。だから、おとぼけって感覚じゃなくて、常に相手の考えている事は、自分のためを思ってくれている、世の中に悪い人はいない、そんな考えで脳が構成されていると思います。
だから、すべての皮肉やとげのある言葉をスルーする感じが、憎めないんですよね。それでいて、人一倍がんばろうとする姿勢とか、周りを明るくするほんわかさ。本当、これ読むだけで社会の中でも、こんなように楽しい世界へと変わるのだと、考え方の重要性がわかります。
この主人公はシンデレラなの?シンデレラストーリーなの?
1巻だけを読んでの方向性としては、シンデレラストーリーとして、路上ライブからスカウトされて、トップアイドルに上り詰めるというような感じはしなかったです。
もしかしたら、そんな感じで作者は書いているのかもしれないけど、この作品の面白さは、やっぱり木村の愛らしい性格にほわーんとするもの。上へ上へと目指すものではなく、ピュアな部分を守りながらも、人として、少しずつ成長していく姿を、ただ、遠くで見守っていたいと感じる作品だったと思います。
あー、これだけ、癒されるなら、早く2巻が読みたい。