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魔女の生徒会長2 超悦者ジュリエット (MF文庫 J あ 2-8)
日日日
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世界観

[日常][恋愛][学園][狂気][友情]

あらすじ

学園祭の季節が近づき、活気に溢れる帝都世紀末学園。魔女の生徒会長・剣シロオを筆頭とした生徒会もその準備に忙殺されていたが、ある日、荒くれ者の集まるB校舎の実力者たちが次々と闇討ちされているという事実を知る。さっそく事件解決のため行動を開始したシロオは、自分の喧嘩の師匠であり圧倒的な権力をもつ先任の生徒会長、耳寺ジュリエットと再会する。ジュリエットは再び生徒会を己の支配下にしたいと主張するが、シロオはこれを却下。かくして真の生徒会長の座を賭けた「B校舎最強決定戦」の火蓋が切って落とされたのだった――!!

短文感想(ネタバレなし)


読了感の悪い1巻と申しましたが、こちらはなんとも爽快でありながら、気持ちの良い終わり方をしてくれました。それにラストにかけての怒涛の展開に目を見張るものがありました。

日日日氏Ver.の「ロミオとジュリエット」はこういうストーリーなのか、これは原作を超えたんじゃね? と、思うくらいに、ジュリエットの過去の話は泣けてきます。頂点に君臨する皇女様のジュリエットと、ただの戦争難民であるロミオ、そんな設定は同じなのに、少し歯車をずらしただけで、悲劇にも喜劇にもなりうる、そんなストーリーの可能性が素晴らしい出来だったと思います。

まあ、その分、そこに至るまでの部分が少し退屈になってしまった印象ですが、そんな印象を吹っ飛ばすかのような、ラストだったので、終わりよければ全て良しという感じで面白かったです。

ただ、1巻にも言える事だけど、このストーリーに対して、絵があっていないかな、という印象。萌え絵でなければならないというわけではありませんが、少し中途半端な上手さなんですよね。それが読者層を狭めえているような感覚。それにしても日日日氏、出筆速度速すぎw。もう4巻出てる。