メディアファクトリー
売り上げランキング: 58835
世界観
[日常][恋愛][学園][狂気][友情]
あらすじ
学園祭の季節が近づき、活気に溢れる帝都世紀末学園。魔女の生徒会長・剣シロオを筆頭とした生徒会もその準備に忙殺されていたが、ある日、荒くれ者の集まるB校舎の実力者たちが次々と闇討ちされているという事実を知る。さっそく事件解決のため行動を開始したシロオは、自分の喧嘩の師匠であり圧倒的な権力をもつ先任の生徒会長、耳寺ジュリエットと再会する。ジュリエットは再び生徒会を己の支配下にしたいと主張するが、シロオはこれを却下。かくして真の生徒会長の座を賭けた「B校舎最強決定戦」の火蓋が切って落とされたのだった――!!
短文感想(ネタバレなし)
日日日氏Ver.の「ロミオとジュリエット」はこういうストーリーなのか、これは原作を超えたんじゃね? と、思うくらいに、ジュリエットの過去の話は泣けてきます。頂点に君臨する皇女様のジュリエットと、ただの戦争難民であるロミオ、そんな設定は同じなのに、少し歯車をずらしただけで、悲劇にも喜劇にもなりうる、そんなストーリーの可能性が素晴らしい出来だったと思います。
まあ、その分、そこに至るまでの部分が少し退屈になってしまった印象ですが、そんな印象を吹っ飛ばすかのような、ラストだったので、終わりよければ全て良しという感じで面白かったです。
ただ、1巻にも言える事だけど、このストーリーに対して、絵があっていないかな、という印象。萌え絵でなければならないというわけではありませんが、少し中途半端な上手さなんですよね。それが読者層を狭めえているような感覚。それにしても日日日氏、出筆速度速すぎw。もう4巻出てる。