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魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜7-1魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜7-2

優等生・黒田浩二の憂鬱。


前の話では、出来損ないと思っている豪太の憂鬱だったけど、今度は優等生としての悩み。優等生なだけに、完璧を求めてしまう。とにかく誉められる以外に考えられない。

それが不条理であったなら、なおさら。豪太のときもそうだったけど、人間には良い人もいれば、悪い人もいる。そんな中で生きていくには、上手く自分をコンとロールできないといけない。つまりは、割り切りでしょうか。

黒田としては、依頼人のミス、自分のミス、それだけにとらわれてしまい、どうしても、謝るということが難しい。冒頭のように、世の中には、自分と相手の意図のすれ違いというのが多くあるのに、自分が正しいと思ったら、絶対に折れないタイプ。

そんなことが続き、ストレスがたまった黒田は、浅葱を呼び出して、中野ブロードウェイでストレス発散。そして、最後に愚痴を聞いてもらおうという算段だったのだろうけど、浅葱が黒田に持っているイメージは、どんなことでも一人で乗り切って、弱みを見せないところに惚れているのだと思うので、その愚痴に対しては却下。

そう浅葱に言われたことが相当ショックだったのか、最初から辞めるつもりで愚痴りたかったのか、黒田はその日に、研修を辞退するまでに落ち込みます。

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「魔法ってさ、依頼人に対しての責任が重いだろ。だからさ、悩まない研修生なんていないと思う」
「そうだね」
「でも、感謝されたときは最高だけどな」

豪太の成長ぶりが毎回の楽しみになってきています。なりは不良っぽいけど、根は優しくて、純粋なのが、少し応援したくなる要素。豪太も自分自身のことについての悩みは、ほとんど解決したようなもので、他人のことに気を配れるようになりました。

悩む、悩まないを個人レベルでなく、全体的に見て、みんな悩んでいるということを勘付いてしまった豪太。でも、それを黒田本人にどう説明すればいいか、そこまでは起用ではないようです。

そして、このときには、浮かれていたソラの突然の発熱。原因は、最後の浅葱の言葉からもわかるように、人の悩みをしょいこんでしまうソラの体質の問題。

浅葱的には単なる「おせっかい」かもしれないけど、前回まで「魔法は完璧でない」と悩んでいたときも、体調が悪かったように見えたので、明るく見えるソラも、結構弱い部分があるようです。

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「でも、あんまり追い詰めないで欲しいな」
「人生ってさ、長距離走なんだよね」

この言葉が、今回のキーポイントでないでしょうか。「人生は長距離走」。どんなに優秀で突っ走っても、こけてしまったら、おしまいの短距離走と違い、こけても、何度でも立ち上がって、走り続けられる、そんな人生。長い道のりを走っていれば、どんなに優秀でも、予想外の出来事は起きる。それに、いちいちつまづいて、あきらめたら、もう先はなくなってしまう。

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『お父さん、すみません。
これ以上、』
から、何度も先を打とうとするのに、手が進まない。書けても、心の中で送信したくないという気持ちが勝って、消してしまう。こういった部分にも完璧主義が表れて、お父さんに、うまく伝えようと必死にもがくけど、辞めるということを、どんな言葉にしても、リタイアにしか聞こえない。そんな彼の葛藤。

「努力してもできないなら、逃げ出すのもしょうがないでしょ」
「黒田浩二、あなたは努力もしないで、現実から逃げようとしている」

とにかく、優秀だからって、高飛車になっているんじゃないぞ。努力して、頑張って、這いつくばって、それでも無理ならあきらめるのはわかる。そんだけがんばれと口は悪いながらも小さく励ましています。

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「あなたは失敗した」
「人はね、間違うものなの。失敗するものなの」
「だから、一番大切なのは間違った後よ。自分のミスを認められたら、それを糧にして、次へ進める。今逃げたら、ずっと逃げて生きることになる」

上記の長距離走の話ですね。ここでは、逆に失敗はプラス要素として、受け入れる、とても前向きな考え方。失敗してこそ、成功がある。成功ばかりが人生じゃない。中野ブロードウェイの後とは違い、浅葱の必死に励ましに、泣けたなぁ。・゚・(ノД`)