狂乱家族日記19-1狂乱家族日記19-2

やっぱり、最後は優歌でしめなきゃだよね。


うわぁ、今回もシンプルだけど、話の展開の変化が目まぐるしくて、1つの短編ストーリーとしても完成度高いし、なによりも優歌のでてくるところが多くてよかったよ。

死人の魂を獲得すれば、ランクが上がる仕組みらしい、デビル業界。そんな中で、全然ランクが上がらない、デビルについたあだ名が「ドジデビル」。そんな汚名を晴らそうと、旅館で1人死ぬという極秘情報を手に入れて、なんとか、1人分ゲットしようとたくらむお話。

それと並行して、鷹縁切子×雹霞との恋愛話がそれなりに進展していて、ちょっと面白い。でも、最終的にメインはドジデビル×優歌のお話だったわけだけどね。

鷹縁切子×雹霞のお話は、ちょっと短かったかな。前のお話での切子との別れのシーンとか明るく前向きに終わったけど、雹霞にとっては、再開するのに緊張していたというのが、ロボットなのに、かわいかったところかな。

狂乱家族日記19-4狂乱家族日記19-3
「気持ちの整理がついたら、必ず帰るから、それまではなぁ」
「うん、わかった。僕、いつまでも待ってるよ」

このシーンや切子の表情を見ると、なんていうか、いつのまにか、二人の関係って、友達以上恋人未満な関係になっているんですね。お互い励ましあった友情が、長い期間経っても変わらずに、いや、逆に親交を深めていたというのが、明るくて、青春っぽくていいですね。

それで、ドジデビルの方は爆弾を仕掛けて、1人死ぬんだったら、もう爆弾で大勢死んで、悲しさを紛らわそうと考える。なんていうか、優しいのか大雑把なのか良くわかりませんが、最終的には、その爆弾を排除して、誰も死なないようにしようとして、爆弾回収途中で爆発。

そこで、死ぬのは、ドジデビルだったというオチ。うわぁ、なんかバッドエンドな終わりかただなぁ。なるほどー。でも、伏線も上手くつながったし、バッドエンドもトゥルーエンドもある、さすが、日日日氏の作品だと、思ったけど、どちらかというと、今回はトゥルーエンドでした。

使い魔が爆弾の火薬を回収していたことで、死人は出ず。そんなドジデビルの策略を知った優歌の一言。

狂乱家族日記19-5狂乱家族日記19-6
「お姉さん、私たちを殺そうとしていたんですって?」
「それは…」
「私はいいんです。でも、ダメですよ。もし、家族を。私の大切な家族の誰かを殺しちゃったりしたら、私は…私は…私は、あなたを許さない!」

優歌の本性。トイレで独りで泣いていたのも、いまだに「独り」を感じてしまうつらさ。そして、過去を思い出して、自分のことを慰める涙でもある。そんな心の持ち主が、狂乱家族に加わって、少しずつ変わってきつつある。今度は守るべきものができた。

自分の家族。一緒に居て楽しいと思える場所。そんな好きな家族を消そうとしているドジデビルに対しては、普段は明るい優歌でも、唇を噛み締めて、本気で怒っている。

怒りで我を忘れたりしないように、冷静さを保とうと唇を噛んで必死に抑える。そんな優歌が、今回はかっこよく見えましたよ。