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重い背景が少しずつ明らかになっていくのは楽しいですね。


明るさと暗さのバランスが上手い具合にとれています。

今回は崩月家に訪れる真九郎たちの姿を描いたもの。人殺しの家系、崩月から武術を学ぶ真九郎。強くなるためには手段を選ばないという感じがします。真九郎の体を変化させたのも崩月家かららしいし。紫が崩月夕乃を警戒しているのも何か気になるところ。

でも、この作品は暗い部分より紫の明るい姿を描いてくれたほうが楽しいですね。

「あー、壊れちゃった」
「これは…弱すぎる」
「動かないよ」
「んなもん、面白くないな」
「壊れちゃった」
「すまん」

散鶴の部屋でゲーム(NintendoDS)で遊んでいるときの一コマ。紫にしては珍しく、あまり興味を示さなかったゲームに、楽しそうに遊んでいる散鶴を見て、少しずつ気になっていく姿とか好きです。

それで、とにかく負けるとか弱いとか、そういうのが嫌いな紫は、だんだんムキになって、ゲームを壊してしまったんですが、ちょっと熱くなりすぎていた紫が、また強がってごまかそうとするのですが、最後は己の失敗をわびて、謝る所が素直です。

小さい頃から、そういったもので遊んだことがないから、加減とかやり方がわからないんでしょうね。でも、そんな紫も新しいものには興味を持ったようで。

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「ゲームって、あのパカって開くやつか?ついでにもう一台頼んでくれ」
「欲しいのか?」
「あの屋敷に行った交換条件だ」
「あれ、高いんだよ」
「ダメなのか?」
「そんなに欲しいのか?」
「欲しい!」

紫がこれほどモノを欲しがるのも、なにか珍しい感じ。貧乏でも食べ物がまずくても、多くを要望しなかった紫が興味をもつというのは良いことなんでしょうね。家では、一人きりでテレビだけ見ていて、やることがないので、寂しいんでしょう。

でも、そんな紫の要求に、しぶしぶながらも飲み込んだ、真九郎の懐が深いですね。懐は寒いですがww。たったなべの食材を増やしただけで、食費にこだわったり、電気ストーブの電気代とか、かなり気にしている様子だったので、1万円を超える買い物は、かなり痛手だったように思います。

そして、紫のテレビの知識。余計なセリフばかりを覚えていた紫ですが、サバの味噌煮の作り方の手順をきっちり記憶していたのは、かなりの潜在能力ですね。妙に日焼けしたおじさんが「ほっとけない」と、み○もんたのことを気にしていたのは笑えたけどww。

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「やはり日曜日というのは楽しいな」

冒頭の電車の中ではしゃいでいる子供を見て、真九郎が「日曜日は家族一緒の日だから楽しいんだ」と言ったのを聞いて、紫はその言葉を2度ほどつぶやいてから、少し寂しい表情をします。真九郎も家族がいないので、あまり紫の状況を気にせず、悪気があって言ったのではありませんが、紫のココロにドスンと効いたことでしょう。

でも、買い物から帰ると、五月雨荘の環らが真九郎の部屋でたむろっていて(部屋の鍵はないのかな?)、みんなで鍋をつついているときの紫の一言に救われますね。常に一人でいることが多い、紫にとっては、家族ではない変な仲間であっても、みんなと一緒にいられるだけで幸せを感じることができるのが少しの望みなんでしょうね。