魔女の生徒会長 (MF文庫 J あ 2-7)
日日日
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世界観

[日常][恋愛][学園][狂気][友情]

あらすじ

「この学園では何をするのも自由だ。ただし生徒会長には逆らうな!」
あらゆる生徒を受け入れる無法地帯、帝都世紀末学園に唯一存在する、暗黙の不文律にある生徒会長こそが、おとぎ話の魔女めいた尖り帽子に漆黒のマント、黒猫のぬいぐるみを抱いて、安全靴を履いた『魔女』剣シロオ。

短文感想(ネタバレなし)


面白い。ただ、読了感が悪いのはなんでだ?

独自のオリジナルキャラを作って、ストーリーを組み立てるのは上手いのだけど、途中までは日日日作品のような、不可解な事件の中から徐々に明らかになっていくミステリーテイストや、絶望の中に希望を見出すシナリオは好きなんだけど、少し話が複雑になってきてしまって、少々納得のいかない部分が残ってしまった印象なんですよね。

この作品のテーマは”いじめ”だと思うのだけど、その”いじめ”の背景や元凶を読むうちに、深い絶望感ややるせなさを味わうわけですよ。この”いじめ”には解決法はあるのか? 軽いキャラたちの間で思い問題を取り扱う、そのギャップ。これから、どうストーリーが進んでいくのだろううと、興味津々で、中盤までの読者のひきつけ方とか最高ですよ。

ただ、ラストにかけての怒涛の展開がどうも娯楽小説として、ジャンプのようなバトルマンガのような雰囲気になってしまったのが、個人的に気になった点。理論より力での解決というのは日日日作品らしくない気がします。

何か新しい試みとして、西尾維新の戯言シリーズのような狂気や無気力さや激しい展開を描きたかったのかもしれない。ただ、それよりも日日日は泣かせる話が上手いので、そちらの方面に進んでほしいと思っています。