小学館
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世界観
[日常][恋愛][学園][ノベライズ]
あらすじ
春休みの白皇学院に、幻の三千院ナギを見た byハヤテ
綾崎ハヤテは、16歳にして三千院家のお嬢様、三千院ナギに仕える執事(兼高校生)である。偶然と勘違いによって育まれたふたりのすれ違いの日々はコミックやアニメで補完してもらうとして、今は春休み。ふたりの通う白皇学院で、自習に励むナギの姿が目撃される。あのひきこもりお嬢様が!? お屋敷にこもっていたナギは、渋々ながらハヤテと様子を見に学院に向かったのだが……(ナレーター/下条ア●ム)。『週刊少年サンデー』で好評連載中&TVアニメ放映中の執事コメディーを、ラブコメマイスター築地俊彦が極上のノベライズ!!
短文感想(ネタバレなし)
アニメのような色気や原作とはかけ離れた展開もないので、原作主義者の方も、それなりに満足できる内容ではあったのですが、どうにも畑先生のまねをしようと頑張っているのは感じますが、ギャグやパロとしての質は落ちてしまうのは残念。
それならば、いっそ原作から離れてしまって、独自のストーリー展開をしても面白かったのかなと思いますが、やっぱり原作があるので、どの読者層をターゲットにしているのかによっても変わってくるだろうし、やっぱりノベライズというのは難しいと感じました。
ターゲットは12巻以降読んでいる原作読者だとは思いますが、その割には、新規読者でもわかりやすいように、登場人物の紹介や解説が入っていたので、その分、内容が削られている印象があり、ほとんど、原作のダイジェスト版であり、サラッと軽く読めてしまうだけの小説です。
でも、ノベライズで原作の雰囲気を壊さないように、畑先生の描き方をまねて、努力して書いているのが見えたので、その姿勢が良かったと思います。