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本当、この作品は例年稀に見る良く出来た作品。


今週も紫の発言や行動が、面白かったです。あと、次々にわかっていく過去や背景。紫と真九郎がなす明るい雰囲気や、真九郎の仕事の暗い雰囲気とが、絶妙にマッチしています。

「嘘をつくやつは、嘘をつく顔をしているんだ」

ヤクザの顔の微妙な変化で、感づく紫。こんな危なそうな人の前で、堂々と宣言できる紫は大物ww。真九郎の必死のフォローがうまい。けど、真九郎のその顔は笑いたいときではない笑顔をしているのも、紫にとっては、前回の発言を気にしてくれなくて、気に食わなかったんだろうなぁ。

その後、真九郎と紫を監視していた紅香の秘書っぽい人が駆けつけて、無事保護された。この秘書っぽい人、公式サイトに載っていないから名前がわからないんだけど、真九郎に説教をまくし立てるところは圧巻ですね。何か剣幕な雰囲気やヒステリックな感じが良く出ています。

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「昨日は迷惑をかけたし、私が言いつけを守らなかったせいで真九郎は殴られてしまった」

真九郎の家に帰ってきて、無事に眠りについた紫が、朝起きての一言。しかも、「お前、体は痛くないのか?」「どうもないぞ、それより、朝ごはんは紫が作ってやる」と全く昨日のことは気にしていない様子。

逆に話をそらそうとして、すぐに冷蔵庫に向かう姿や、素直に言いつけを守らなかったことについて謝っているときに、真九郎の目を見て、話さない、少し罪悪感を感じている様子とか、めっさしぐさや表現が好きなんですけど。

だって、刃物を突きつけられた上に、思い切り殴られて、涙を流していた昨日のことを思い出して、トラウマになってもおかしくない状況なのに、自分がおかした結果だと認識して、真九郎に誤る姿は、かなり精神的にも強い子だと確信しました。

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「怒ってないよ、悪いのは俺だ」
「本当か?」
「俺の顔に嘘って書いてあるか?」
「書いてない」

ここで、冒頭の紫の発言とつなげる真九郎の言葉がうまい。紫の昨日の「嘘をつく顔」発言のことを信じたってことを、暗に示しているんだもんなぁ。それを理解したうえで「書いてない」とほほえましいく返す言葉もなんかほほえましいです。

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「紫ちゃん、何やってんの?」
「見てわからんのか?掃除だ」

いやいやいや、見てもわからないからww。最初は虫でも見つけて、叩いているのかと思ったよ。紫にとって、掃除は割り箸で畳を叩くって発想が素晴らしい。叩けば、臭いがとれるという脈絡のないことを平然とやっているんだもんなぁ。かなわないよ。

それで、臭いの原因となっているであろう布団を、干すことに。って、なんで、廊下に?あぁ、ベランダがないほど狭いアパートだからか。日当たりの良い場所がそこだったそうな。何か異様な光景。

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あと、掃除した結果、スプーンや箸入れに、リモコンやカッターや定規を突っ込んでいたり、やかんの注ぎ口に花を差してるところとか結構ツボなんでけどww。真九郎の「あぁあぁ」「おぉお?」という微妙な反応も紫を気遣ってのことかw。

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「見ろ!真九郎。ついに私一人で頭を洗うことに成功したぞ」
「シャンプーなんぞ楽勝だな」

こんな小さなことでも、喜べる初々しさがたまらんのですよ。今まで出来ていなかったのに、簡単に出来たみたいな強がりも良いんです。真九郎と同じ時間だけ湯船に浸かっていたいという意地とか、早いカウントダウンで、あまり我慢できないという気持ちを表しているところとか。

細かいところを良く表現していて、ほんわかしてきます。あと、幼女のお風呂シーンはテレビ局的にOK出るんですね。新しい発見ww。

ところで、紫は真九郎の特異体質をどれほど理解しているんですかね。今の時点では、真九郎が変形したときも気絶していたし、銭湯のシーンも、包帯で巻かれていたからわからないだろうし。でも、その包帯を見たときの紫の表情は少しわかっているような印象を受けました。

そして、真九郎の暗い過去。強くなろうと決めた紅香の救出シーン。

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「お前、死にたいか?」
「いいよ、死んでもいい」
「やめて!お願い!」
「死にたいのは僕なのに…」

この無気力さと絶望感。弱虫とか、そういうレベルじゃなくて、紫の年の子に話すには、きつい話。真九郎はそのときに両親をなくして、その上、自分は銃を突きつけられている。そんな中で生きていく気力が全くなくなってしまった、このもの悲しさ。

銃を向けられたときにおびえる銀子の姿や、必死に真九郎を助けようとする普通の姿が、真九郎の無気力さで、逆に滑稽に思えてくるから不思議。

「誰かを守りたいという気持ちは、人を強くする」

紅香が真九郎に期待する思い。真九郎にとっては、何もかも失ってしまったわけだから、生きがいがなく、いまだに日々の生活に気力が見出せない。本気で楽しいと思ったこともないのかも。いつも、笑うときはひきつったような、心の底からうれしいという感情がないように見えたのは、暗い過去のせい。

紫も、母親をなくし、真九郎のもとに引き取られて、少し近い境遇だけど、紫の強く生きていこうという気持ちが少しでも真九郎に伝わって、紫を守るというやりがいに希望を見出せたらいいなと思ったりします。