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この作品は、紫の一挙手一頭足に身悶える作品ということでよいのか? 真九郎。


冒頭の真九郎の夢、大惨事が起こって、崩壊した家屋につぶされている真九郎の前に母親の死体という、なんとも悪夢のような形で、少しホラーチックに始まりましたが、紫の猫にえさを与えたいというほのぼのとした感じに切り替わって、紫の成長してゆく様、真九郎とのほんわかとした共同生活。

そこから、真九郎が揉め事処理屋としての闇の部分で終わらせる、この1回の放送の中でこれほど、温度差を変えられるこの作品がたまらなく好きになりそうです。(それにOP、EDのポップな感じの作品に合わない印象も含めて)

ラブホテルの目の前に五月雨荘が建っているので、情操教育上や治安の問題で、かなりの立地条件の悪さがわかります。トイレも共用。そして、何もない部屋。布団に紫の持ってきたスーツケースに、ダンボールの上に乗せた小型の液晶テレビ。

真九郎の前では、一人でも大丈夫だと高飛車な感じを見せていますが、猫を見つけて、喜ぶ姿は、まさにちいさい子供。食事のときもジュースを飲んでいいのかとか、銭湯でぶくぶくとか、子供の頃の願望丸出しです。

缶詰をフォークか何かでつついている姿とか、コンビニとは何だと聞くところなど、世間を知らないお嬢様っプリが出ていてよいですね。それでいて、テレビではじめてのお使いをバカにして、口真似で「できたよー」って言って、あくび。この子は自分以外の人間を見下しすぎているww。

それに、紫は、猫のえさを与えたいがために真九郎に電話しておきながら、紫の食を心配して、パンの場所を教えてあげた真九郎の電話をつまらぬことと切って捨てた紫の天然ぶりがすごい。っ紫の中では、猫>紫になっているようです。

そして、貧乏と裕福のギャップ。

裕福に育てられた女の子が、貧乏、しかも最上級に貧乏な家に行って、不満は口では言うけど、行動は何とかやっていこうという姿勢が素晴らしいところ。とくに、流しでお風呂代わりにしようとする健闘している姿とか、何かこう心に強いものを持っているのを感じますね。それにしても、缶詰を手で開けたよ、この子はwww。強すぎる。

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やっぱり今回のお気に入りシーンはお風呂上りの牛乳のシーン。

「いちいちうるさいぞ」
「お金?いや、あの者が持ってきたのだ」
「お礼?何故だ?」
「私が間違っていたのか?」
「このたびは大変世話になった。私の考えが足りず、礼が遅れたことは弁解の余地もない。申し訳ない。感謝する」

この変わりよう。これが作って言った処世術にすぎないのか、本音なのかわかりませんが、自分が親切にされたということに気づいたというだけで、考えをすっかり改めた素直さは驚くに値する。しかも、2回も頭を叩かれながら。普通なら叩かれたことに目が言って、冷静に相手の言動や意思を汲み取ることなんてできないですよ。

使用人は仕事だからという割り切っている子供は大変扱いにくいですが、紫は「親切」という単語だけで、人の言葉や行動を今まで間違っていた認識を持っていたと素直に受け止めている姿が素晴らしい。理解しただけで、こうも人は成長するのかと改めて、紫の心の強さを認識させられた点。

ちょっと個人的に、今季一番好きな作品になりそうです。