紅1−1紅1−2

作品名短いのがいい。(まず、そこかよっww)


一文字でどうやって、作品の情報を検索してくるんでしょうね。SEO泣かせのタイトルのつけ方です。

OPちょっと変わった手法を使ってきましたね。ポップでありながら、古風。背景のバックが常に白でありながら、各キャラのデザインは派手。シンプルでありながら、何か凝ったつくりのような印象を受ける、なかなか珍しいタイプのOP。ヤフーのアバターを思い出させるようなキャラたちでした。

OPからはどういった内容なのか、全く想像できませんね。栗林みな実の明るい感じの新曲と本編の内容が見事にミスマッチして、妙な違和感を覚えるけど、曲としては栗林らしい質の高い曲でしたよ。

EDも同じようにポップ調のイラスト。それに加えて、まさかの新谷さん。いつもどおりのラップに近い早口言葉的な明るいロックの曲です。OP以上の違和感。それに加えて、作品の暗い内容とは違って、ED一気に明るくする感じで、気持ちが暗いまま終わらせないので、これはこれでありだと思います。

製作スタッフですが、監督は「ローゼンメイデン」の松尾衡、アニメーション制作は「かみちゅ!」のブレインズ・ベース。安心したクオリティを期待できそうです。特にブレインズ・ベースの作画は京アニに次いで、質が高いので、細かいところまで見逃せません。原作はなかなか売れないスーパーダッシュ文庫のラノベ「紅」。この作品はラノベ界でも評判が高く、中身も期待できそうです。

さて、本編ですが、Aパートからは全く世界観つかめず。時代も和服で優雅に過ごしている家を移しだしたり、現代風の学園が映し出されたりと、なんだろう雰囲気は好きなんだけど、ちょっと堅苦しいように思ったかな。肩がこりそうなアニメっぽいです。

まず、紫ちゃんに萌えない。幼女でありながら、このかわいくなさは(一部の人にとって)デメリットですww。その分、萌え絵をなくして、一般向けとして、内容一発勝負を挑んでいるんだろうな。

でも、自分は、紫ちゃんのこの幼さで、この偉そうな口調がたまらんのですよ。絵は関係ないんです。背景にはそういう教育を受けてきた環境の弊害もありますし、その環境が変わって、人と違う所に気づいても、そのしゃべり方をすぐには変えない子供には珍しい頑固さが好きなんです。ラノベでいえば、GOSICKのヴィクトリカとか、マンガでいえば、ハヤテのごとく!のナギとかね。

それに加え、何か心の奥に悲しさを隠し持っていて、それを表さないようにする仕草とかね。でも、それは演技で、本当は何もなかったりするダマシなのかも気になる点だったりしますけどね。その微妙なバランスが面白いんですよ。

そして、人がいなくなった途端、「気安く触るな」ですよ。みゆきちの声でこれを言われたら、これはほんのちょっとした萌え要素ですよ。

紅1−3紅1−4
「私の部屋は?案内しろ」
「ここだけど」
「何!?なら寝室は?」
「ここだけど」
「食堂は?」
「ここ」
「リビングは?」
「ここ」
「お風呂は?」
「あ、ない」

「お前、私が子供だからと馬鹿にしておるな」

きました!こういうセリフを待っていた。最初の質問で、大体状況を察するものだけど、いちいち聞くところが、またかわいらしい。

それでいて、幼いくせに年上を相手に「お前」と上から目線。預けられている立場なのに、命令口調。それで、自分の知識と経験のなさよりも、相手を信用しないで、ケンカ口調。もう、このセリフでノックアウト。

学校に行く紅に「行ってしまうのか?」と、強がってはいるけど、寂しさが勝ってしまうセリフもグッジョブ。安心とわかっている場所にいても、一人になるのがイヤで、外に出てしまう行動。危険よりも寂しさを紛らわすことを選んでしまうこと。それに、紅と会ったときに、こらえきれずに泣いてしまう子供らしさ。それに加え、自分のポリシーを曲げずに、口調は変えずに、なんとか一緒にいてほしいと懇願する姿にはホロッときましたよ。

1話じゃ、これからどんな展開になるのかわからないけど、紫が紅を使用人→保護者へと変わっていく成長物語として、期待できそうです。