青年のための読書クラブ
桜庭 一樹
新潮社
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世界観

[学園][読書][シリアス]

あらすじ

東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の〈クラブ誌〉があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた――。今もっとも注目の奇才が放つ、史上最強にアヴァンギャルドな“桜の園”の100年間。

短文感想(ネタバレなし)


面白いか面白くないかでいえば、微妙なところ。桜庭一樹でなければ、読んでいないかも知れない、それくらい微妙。桜庭一樹の読書好きがこうじて出来上がった一作だけれど、引用が多く、その引用をそのままあてはめているので、桜庭一樹の本来の持ち味が出せていないような印象。

世界観は「マリ見て」。ちょっと誇張しすぎて、学園そのものが閉じられた世界そのものになっているので、そういうのが好きな人向けなのかも。