のだめカンタービレ23-1のだめカンタービレ23-2

やっぱり最終回は9巻のあのシーンでしたね。全く問題ない。


のだめをいきなり後ろから抱きしめる千秋とか、一瞬、犯罪かと思っちゃうけど、あのシーンは感動。保育士の夢をあきらめ、ピアノの道を選んだのだめが千秋と一緒にお互いの将来の夢を語り合うなんて最高じゃないですか。

のだめの夢のアシスト役としての江藤先生も忘れてはいけません。プリごろ太NEWSのおかげでピアノの道が開けたので、江藤先生のナイス題名にプリごろ太に本当目がないのだめにも笑えました。

「歴史に名を残す音楽家には、才能だけじゃなく、人との大事な出逢いがあるのさ」

佐久間さんの千秋へと残した言葉が千秋とのだめの関係にも適用できるというのが、面白い所だったりします。千秋は受ける側であっても、与える側にはならない、超自己本位な男ではありましたが、のだめと出逢い多少なりとも変わってきたと思います。

歴史に名を残す音楽家にのだめとして、千秋はそれを支える側として、のだめのいる九州へ向かいました。俺様主義の千秋にとっては結構屈辱だったのではないでしょうか。でも、そのプライドをへし折ってでも、のだめと一緒にいたいという気持ちには熱いものを感じます。

「オレ様を2度も振ったら、もう絶対許さねぇ!」
「オレにだけは…オレがそう言いさえすれば、絶対付いてくると思っていたのに」

この言葉も今まで千秋が行ってきたことは全て都合の良い方に進んできた。でも、のだめだけは自分の思い通りにならなかった。それだけがのだめに対する執着ではないのでしょうが、千秋はいつの間にか好かれる側から好いている側になっているんですね。それをなかなか表に出さないだけで、千秋なりのアピールはしてきたんですが、のだめには伝わらなかった。

「いつも目をそらして」

のだめの嘘を付くときのくせには目をそらすと気づいた千秋なんですが、コンクールに出たのはお金目当てだったと言ったときも目をそらしていた事に気づいたときは鳥肌ものなので、もうちょっと大げさに扱っても良かったかなと思います。千秋がしっかりとのだめを見ていたということもわかったし。

<全体的な総括>

この作品は既読で少女マンガでいえば、1位に位置するくらい大好きな作品で、ドラマ化に期待を寄せて、ギャグチックなのに少し凹んで、アニメ化で回復という感じです。

このアニメは原作に忠実で、なおかつゆっくりと丁寧に扱っていますよね。特にクラシック演奏を実際に聴かせるのは、原作との大きな違い。やっぱり解説よりも実際の音を聴いた方がイメージしやすい。

評価:★★★★☆ [4.6]

最後にこれからもまだ続いていくみたいなテロップが流れていたので、たぶん2期はやるでしょう。もしかしたら、原作が一区切りついたタイミングかも知れません。