世界観
[昭和][人生][シリアス]
あらすじ
「山の民」に置き去られた赤ん坊。この子は村の若夫婦に引き取られ、のちには製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。
短文感想(ネタバレなし)
この作品では、昭和から現代まで生きた3代の女性に焦点をあてて書いていますので、それぞれの時代の社会状況も描写されていて、その時代を生きた人にどのような影響を与え、どう考えて生きていたかを学べる作品。年齢を重ねた方なら、なつかしく感じるかも知れません。