きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
西尾 維新
講談社
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世界観

[ミステリ][日常][異常][青春][学園][恋愛]

あらすじ

禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻と櫃内夜月。その友人、迎槻箱彦と琴原りりす。彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく…。様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件の解決に乗り出すが―?

印象に残った言葉


「よっ!破片拾い(ピースメーカー)」―――琴原りりす

短文感想(ネタバレなし)

こういうのを待っていた。ミステリで推理小説モノ。それでいて、日常の中で突然の非日常が起こる、それを解決するという正当派ミステリとでもいうべきか。それぞれ裏事情を抱えているので、登場人物は少ないけど、結構難問ですよ。

短文感想(ネタバレあり)


普通、推理小説ものなら、解決したら一件落着な雰囲気になりますが、この作品は結構、泥沼ですね。兄妹で愛し合い、殺人犯琴原を愛し、本当は病院坂を愛している主人公。これはバッドエンドなんでしょうか。ほんと異色作といっていいほど、アイデンティティを持っている作品です。

もんだい編、たんてい編、かいけつ編と単純に別れているのもわかりやすくて良かったかな。最初でネタバレしないしww。ちょっと暗い展開なので、明るい小説が好きな方には向かないかな。