集英社
売り上げランキング: 153203
世界観
[フィギュアスケート][幽霊][ギャグ]
あらすじ
私の名前は桜野タズサ。16歳のフィギュアスケーター。期待の実力派のはずなんだけど、どうも試合で結果が出せず、おまけにとっても嫌われ者。多分、このイヤミなほどの美貌のせいね。そんなこんなでトリノ五輪の代表切符が遠ざかっていた、ある日…よりによって『幽霊』に取り憑かれた。ねえ、ちょっと!こんなベタな展開ってアリなの!?
印象に残った言葉
「じゃ、1人っきりのデートってことで」「…センスないのね、カナダ人って」―――ピート&タズサ
短文感想(ネタバレなし)
マンガ化もアニメ化もされたけど、パッとしなかった作品。でも、この小説は思ったより結構楽しめる。なんだろう?ストーリーもキャラも確立していて、ベタな展開だけど、タズサのひねくれ方や幽霊のピートとのかけあいが面白さをかきたてているのかも。
短文感想(ネタバレあり)
中盤まではベタな展開でしたが、終盤の全日本選手権では、最後に演技した至藤が失敗して、タズサが優勝して喜ぶ様子を描く場面など、無理矢理、ベタな展開(最後にタズサが最高の演技をして優勝)に持っていくのではなく、違った側面で読者の意表をついたストーリーには、ひきつけられましたね。
それにフィギュアスケートの面白さを存分に伝わりましたよ。
良くも悪くもこじんまりとしたストーリーなので、ここが面白い、最高という場面がないのが残念かな。