4/27発売の『よつばと!』5巻です。

感想から言うと、過去最高の出来だったと思います。今までの作品が日常の中での癒しをテーマだったのに対し、今回は、よつばの発言による笑いを多めにとり、日常生活をよつば(子供)視点で見たことで、毎日が楽しくなるような、そんな作品です。

帯のタイトルにもある通り、5巻の季節設定は夏。7月の初旬から8月の終わりまででしょうか。よつばと作品には夏が多いですね。ただ、単にあずまきよひこ先生が夏が好きなのだと言う事と、発売日が、いつもこの時期というのもあるでしょう。表紙の絵には、「とーちゃん、うみに早くいくぞ」と、よつばの声がいまにも聞こえそうな程の芸術さ。

帯にはこうあります。「おわらないかに見えた夏もついに終わりを告げ、夏のおわりはいま永遠になる!…よくわかんないけど。」よつばの中での夏は、まだ終わっていない永遠の夏。夏がよつばを元気にさせてくれる、そんな気がするような内容です。

内容で面白かった事についていえば、ネタバレにならない程度にいえば、新キャラのヤンダ、よつばの改札シーンがツボにはまりました。今まで10ページに1回笑えるネタだったのが、今回2ページに1回は笑えるほどになっていましたね。

それくらい小笑いがてんこもりな内容。それにストーリーでいえば、よつば達は、ほとんどどこかに行っているわけでもない、イベントがあるわけでもない、ただの日常生活を送っているわけで、そこに笑いや変化を見つけることが出来るあずまきよひこ先生のすごさを垣間見た気がしました。